★武州褌普及取り組む 女性用も開発、PR


 草木染の布などで自作した褌(ふんどし)を「武州褌」と名付け、普及に取り組む
 人がいる。小川町大塚でカフェ「パシフィカ」を経営する山崎まことさん(50)だ。
 「褌で日本人の精神性を取り戻し、元気になってもらいたい」と、女性用も開発。
 初の展示会を「家具スタジオ 木の香(か)」(同町角山)で26日まで開催し、PRしている。

 山崎さんは06年に高知県で開かれた祭りに参加した際、初めて褌を締め込み、
 魅了された。「ひもを丹田(へその下)で締めることで心身が引き締まり、集中力も増す」。
 すぐに自作し店に並べると、試した客から好評を得た。

 「ゴムで体に密着させるパンツと違い、褌は緩む。体に負荷が掛かり過ぎず、リラックス
 効果もある。体が喜んでいるのが分かる」と語る。記者も試着したが、麻と綿を混紡した
 生地は通気性がよいうえ、圧迫感がなく快適だった。08年に開発した女性用は、
 下腹部の前後を包み込む布を大きくし、二枚重ねにした。今では購入者の3割が女性で、
 山崎さんは「カップルで来ても、男性より女性が(購入に)積極的」と笑う。

 価格は3600〜6000円。家紋、マーク入りなどオーダーメードも受け付けている。
 問い合わせは「ふんどし山ちゃん」。26日までは「木の香」。
  

                                   (毎日新聞 2010年4月23日)